過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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330:名無しNIPPER[saga]
2015/09/12(土) 23:34:46.43 ID:MdVRbq9e0
「先生を、警察に……? ま、待ってください、い、い、いったい、何を言って……私、私、そんなことしません!」

「では、問題は学校側の対応だな。順当にいけば彼らが警察に通報するのだろうが、さて。事を大きくして困るのは彼らだ、どちらとも言い難いな。とはいえ、いずれにせよお前次第であることに変わりはない」

「何を……」

「お前の告白がなければ何も動かない、ということだ。警察が私を被疑者として逮捕する場合、被害者が特定されなければならない。被害者が存在しないなら、警察の出動するべき事案も存在しない。そういうことだ」

「待って……待ってください、先生、何のことだか、私にはさっぱりわからなくて――」

「何って、そんなもの、私がお前と淫行したことに決まっているだろう。事情聴取されたら、私はどう答えればいい? 認めたほうがいいのか、それとも……」

「淫……!? 先生、話を聞いて下さい!」

私の悲鳴に近い叫びに、先生は驚いた様子もなく、ああ、と声を上げた。

「混乱しているのか。まあ、無理もないかな」

座りなさい、と促される。考えがまとまらないまま、先生の言うとおりにすると、先生はあくまで穏やかに切り出した。

「長々と喋ったが、重要なのは、お前がどうしたいか、だ。お前は私を警察に突き出さないと言ったが、それは、私とのことを誰にも打ち明けないということだ。たしかにお前の名誉はひとまず保たれるが……いいのか?」

「……?」

「私は誰にも裁かれない。お前は本当に、それでもいいのか? お前が事を荒立てたくないのなら、そのようにするつもりでいるが」

私は言葉が出なかった。何と答えればいいのか、どう答えれば分かってもらえるのか、私にはもうわからない。

目の前にいるはずの先生の顔が、手を伸ばせば届くはずの距離が、今はこんなにも遠い。



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