過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
1- 20
335:名無しNIPPER[saga]
2015/09/21(月) 04:44:55.84 ID:qNaU4lHn0
「……先生。聞きたいことがあります」

私は譫言のように呟いた。答えの分かっている問いだった。それでも、唯一の希望に縋るために、私は問う。

「どうしてわたしを助けようとしてくださったのですか」

それが、あるはずのない光明だったとしても。

「私がお前の担任の教師だったからだ。私はお前を助けなければならなかった」

では、ともう一つの問いを投げた。

「先生は私のことを、どう思っていますか」

「私の受け持つ生徒だ」

生徒。それ以上でも以下でもない。

先生の答えは、そういうことだった。

私は奥歯を噛みしめて、先生の身体を押し倒した。先生は抵抗しなかった。なされるがまま、呆っと私を眺めている。

涙が止まらない。

「……どうして? 私ではいけませんか? 私が生きる理由ではだめですか。私のために、私と一緒に生きるのでは、いけませんか」

さあ、と頬にこぼれ落ちる雫を、先生は気にも留めない。

「そういう道も、もしかしたらあったのかもしれない。きっと幸せだったろうな。お前と一緒になれたら、きっとそれは幸せな人生だったろう。だが、だめだ」

「どうして……」

「私は」

先生は、ずっと遠くを見るような眼をした。遥か彼方、地と空の果ての国を夢想するように、先生は言う。

「この世界は正しいあり方に準じて営まれていると思っていた。たしかに多少の間違いはあるだろう。だが、決して間違ったままではいない。必ず正しい方向に修正される。そういう風にできているのだと、漠然と考えていた」

――けれども、そうはいかなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
348Res/233.59 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice