過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ！」　少女「私は……」
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337:名無しNIPPER[saga]
2015/09/21(月) 04:46:10.60 ID:qNaU4lHn0
滲む視界で、先生の口が動く。

「……お前にはその権利がある。私が奪ったものと同等のものを、お前は私から奪っていい。だが――」

「いいえ。それでは、先生は自分で死を選んでしまうでしょう？　そんなの、私は許しません」

「そうか。……そんなに、私が憎いか」

「はい。憎くて憎くて、この身が焼きつくされてしまいそう。あなたのせいで、私はこんなにも苦しい。お怨みします、先生」

そうか、と先生が眼を閉じた隙にそっと顔を近づける。先生が驚いて、目を開けたかどうかはわからなかった。

最初で最後のキス。――結局、愛しています、とは言わないことにした。


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