過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/20(日) 07:39:39.08 ID:Aa9KAwW70
教師「主任――」

主任「とにかく! この件はもうしばらく様子を見るように。校長先生や教頭先生には私からそのように説明しておく。いいな?」

主任は苦しげな唸りを自ら断ち切って、教師の返答を待たずに職員室を出て行った。呼び止めるが主任の足は止まらず、遠ざかる姿を呆然と見つめた。

主任がこれからする報告はほとんど無意味なものになるはずだった。
ならば主任のこれは、これ以上話を聞く耳は持たないという意思表示と捉えるべきだった。

きっともう校長は学校にはいないだろう。一切の責任を教頭に覆い被せて自分だけは安穏を決め込む、校長はそういう人間だ。
一方の教頭もそういう事情を了解していて、問題や不祥事を極端に嫌った。とくに問題に対してはその発覚を恐れ、表沙汰にしないまま有耶無耶にしたがるところがあった。教頭はこの学校に長く居着いていて、教頭こそがこの学校の校風の中枢となっている。

禿げ上がった頭皮以上に、校長への昇進が滞っていることを気に病んでいる教頭は、問題そのものに蓋をすることで少しでも経歴に傷がつかないようにすることのみを優先する。

保身という名の隠蔽体質こそ、この学校が冒されている病名だった。



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