過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/27(日) 21:09:17.17 ID:z9W9RmgV0
結局あの後も主任を説得することはできず、職員会議は現状の静観を結論づけた。
当然ながら教師は反論し、関係各位と協力の上事に当たるべきだと強く主張した。しかし教師の熱意は同僚たちの嘲笑をもって迎えられた。
彼らの意識上では、教師は平時に乱を起こす厄介者で、その主張はいたずらに事態を煽るものでしかない。

教師(私が思うところを述べれば、彼らはいつも薄ら笑いを浮かべて、私の意見は穏当ではない、穏便に事を運ぶべきだと言う。そして雑音は封殺され、議論を彼らにとって既定の路線に着陸させる)

それが彼らのやり方だった。
そしてその笑みの裏側には、平穏をかき乱す教師への無言の怒りと、人と和することに信奉しない精神の幼稚さに対する憐憫が隠れているのだ。
何を言っても無駄だった。無力感が泥のように絡みつき、教師は沈黙の内に敗北した。

しかし、教師どれほど頑強に抵抗したところで、所属する組織の決定には逆らえない。教師が少女の一件から外されることだけは避けなければならなかった。
これもやはり言い訳だろうかと、沈んだ気持ちで思った。

そうして、打つべき方策をことごとく拒否し、怠惰に甘んじることをもって"対応"となすことに、教師はいつまでも納得できないでいる。



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