過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/29(金) 23:24:50.48 ID:FlGw8d970
教頭はさっと顔を背けて、阿るような下卑た笑みを取り繕って少女に話しかける。その態度も教師の反感を刺激するが、口に出さない程度の冷静さは残っていた。

教頭「それじゃあ、よろしく頼むねぇ。私も、できる限り力になるから」

はい、と頷く少女の姿に気を良くしたのか、教頭は満面に笑みを湛えて揚々と会見の終了を宣言した。やっとか、と教師はため息を吐いていると、副担任が少女に退室を促した。副担任の右腕が、何気ないふうに少女の背に伸びていくのが見えた。

教師「おい」

教師が声を上げると、副担任はさっと手を引く。何をしようとしていた、と訊く前に、副担任は悠然と「なんですかね、先パイ」と嘯いた。

ここで副担任を問い詰めても白を切るだけだろうし、証拠も証人もいない。当の少女も実際に見ていてわけではなかった。
追求は無意味だと諦める。ぱっと顔を上げた少女に声を掛けた。

教師「今日はもう遅い。気を付けて帰りなさい」

教師が手の平で先に部屋を出るよう示すと、少女はあるかなしかの微笑みを浮かべて頷きを返してみせた。
少女が一礼して教師の前を通り抜ける。揺れた髪から立ち籠める、胸をざわつかせるような馥郁とした芳香は、きっとシャンプーか何かのものだと教師は決めつけている。
男と比べて髪が長いから、女子の髪の毛にはシャンプー類の香りが残りやすいのだろうか、と埒もないことを考えて教師も退室し、そのまま職員室に向かった。



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