過去ログ - 教師「お前は一体どうしたいんだ!」 少女「私は……」
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94:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/09/01(月) 01:29:04.50 ID:pGgsnQdi0
ところが事務員はやにわに教師の手を引っ叩いた。驚く教師に怒り狂ったように絶叫する。

事務員「お前のせいであの子の親が学校に苦情を申し立ててきているんだぞ! 全部お前のせいだ! お前が余計なことをしなければこんな事には……!」

教師「落ち着いて下さい。とりあえず職員室に行きましょう、道すがらにでも話を伺いますから――」

事務員「ふざけるな! いつでも自分だけが正しいみたいなツラしやがって、お前の独断専行がこの事態を招いたんだ、分かっているのか! どう責任を取るつもりなんだ、ええ!?」

教師「それは今する話ではありません。行きましょう」

激昂する事務員の姿に説得は不可能だと悟って、急いで教室を離れることにした。事務員の腕なりを掴んで連行するよりは、教師が先行して事務員に後を追わせた方が賢明だろうと計算しての行動だったが、これが裏目に出た。

事務員が自分を押しのける形で横を通り抜けようとする教師の胸ぐらを引っ掴んだのだ。咄嗟の事に反応が遅れた教師に、事務員が来訪者の名前を怒鳴った。

ある少女の苗字を。

どうするつもりだ、というような事を迫る事務員を打ち捨てて、教師は教室を振り返った。
教室の後方、窓に近い席に彼女は座っていた。絶句する少女は、ただでさえ雪のように白い容貌を蒼白にして教師を凝視している。

クラス中がざわつき始めた。集団が爆発するように騒ぎ出す、独特の空気が漂うのを肌で感じる。その一瞬前に滑りこむように、教師は言葉を放った。



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