27: ◆tr.t4dJfuU[sage saga]
2014/05/31(土) 17:06:17.32 ID:19hrF8iPo
キリカ「時に織莉子。聞きたいことがあるのだけど」
キリカ「いや、時間を取らせるつもりはないんだ。……ううん、どうだろうね、長くなるかもしれないな。もちろん、きみが否というのであれば、私は口を噤むのもまた吝かではないさ。そう、永遠にと言われても完遂してみせるね。キミという須臾の無限を思えば、私の永遠なんて些細な有限なのだから」
織莉子「いつものように要領を得ない台詞ねキリカ、いったいどうしたというの?」
キリカ「あはは、大したことじゃないんだ。……ねえねえ、キミは二週目をどう思う?」
織莉子「二週目?」
キリカ「強くてニューゲームでもいいけど、それだとキミには不親切で不適当だからなぁ」
織莉子「それは、ええと、テレビゲームのお話かしら?」
キリカ「おっと、それで子供っぽいというのは無しだよ織莉子、…でもそうだなあ。きみにわかるように言うと、転生、とでも言うべきなのかな
織莉子「転生?」
キリカ「いや? 本質的にはそのままなのだから転移、あるいは跳躍なのかも。空間転移、時空跳躍」
織莉子「夢のあるお話ね」」
キリカ「ドンピシャ、夢のお話だよ。まぁ、うっすらとしか覚えていないのだけどね。頭の中がまるで霧の中だよ。……まぁ、きみに夢中、という部分もある」
織莉子「……キリカ」
キリカ「私の力はね織莉子。誰よりも速く駆けることができるけど、誰とでも駆けるってわけにはいかないんだ」
キリカ「私はキミの側にいたいんだよ。望みもしないお節介で一方的に連れて行かれるなんて御免こうむるね」
織莉子「つまり?」
キリカ「これはチャンスなんだ織莉子。キミがいて私もいる。やり直せるんだ、私たちの悲願を。完膚なきまでに。念入りに。執念深く」
織莉子「……」
キリカ「ダメかな」
織莉子「私は、今を生きています。……そして、貴女も」
織莉子「キリカ」
織莉子「私の力はねキリカ。未来を見通すことはできるけれど、過去を見透かすことはできない。私は私の定規でしか物事を図れない。私にとって貴女は、私の中の貴女でしかないわ」
キリカ「とーぜんだね!」
織莉子「ならば何も変わらない。……私は私とあなたの未来のために彼女を」
織莉子「鹿目まどかを殺すわ」
キリカ「いいね。それでこそ私の織莉子だよ。」
キリカ「それじゃあ私は、きみの使命にほんの少しの私怨を乗っけようじゃないか」
キリカ「さあぶっ壊そうよ。独りよがりなこの世界を。神も悪魔も、まとめて堕としてしまおうよ」
キリカ「これは、私達の叛逆だ」
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