過去ログ - School Daysより「素直な気持ちになるために」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:36:00.37 ID:Ob2BSVLt0
教室に向かう途中の廊下には、七海が待ちかまえていた。

七海は、誠のことを、世界の彼氏だと完全に思いこんでおり、

世界と言葉の間に揺れる誠の態度を、厳しく糾弾した。

「これ以上、世界を傷つけたら、私が許さないから」

そうまくし立て、七海は誠の前を去った。

誠は七海の剣幕にしばらく動けずにいたが、

まもなく、その後を追いかけた。

「甘露寺!」

誠に呼ばれるとは思わず、驚いた様子の七海。

「な、なんだよ」

「世界のことを、頼む」

それを聞いた七海は、思わず怒鳴り返した。

「…伊藤、お前、世界が起きるまで側にいてあげないのかよ!」

「違う!」

「え…」

普段はおとなしい誠が語気を強めて言い返す姿に、七海はややたじろいだ。

「放課後、どうしても外せない用事があるんだ。
 俺はそれを済ませてこなきゃいけない…だから、世界を頼む」

いつになく真剣な誠の表情に、七海も世界のためであることを感じ取り、

「わかった」とうなずいた。


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