過去ログ - School Daysより「素直な気持ちになるために」
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42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/05/31(土) 22:42:14.10 ID:Ob2BSVLt0
ドアの音に、慌てて言葉は立ち上がり、追いかけようとしたが、

父親が肩に手をやって制した。

「離して! 誠君は、私と一緒に過ごすの!」

泣き乱れながら誠に追いすがろうとする言葉の両肩を押さえ、父親は言った。

「お前も旅行の支度をしなさい…今すぐにだ」

「いや!」

「言葉…悲しいけど、あなたは振られたのよ」

母親は、先程とはうって変わり、温かさの中にも悲しみをたたえた眼差しで、言葉をみつめて言った。

「あの子…家族がいる家にまで来て、お断りを入れていくなんて。
 なかなかたいしたものよ。…私の相手をしても、全く怯まなかったし。
 あんな堂々とした子が、言葉の彼氏になってくれたなら…よかったのにね」

「お姉ちゃん…残念だけど、仕方ないよ。
 誠くん、あんなにはっきり言っていったんだもの」

さめざめと泣く姉を気遣って、心もそう言った。

「誠君…」

別れの悲しみは、舞い落ちるこなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいのように、

いつまでも言葉の心につもり続けて…、

言葉は、家族が見守る中、ずっと泣き続けた。


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