14: ◆2BIJ5nUpEk[saga]
2014/06/01(日) 23:07:14.51 ID:jYhc2yQnO
蓮太郎は「何言ってんだコイツ」という目で土御門を見ている。
対する菫は、顎に手を当てて考えるようなポーズを取っていた。
まずいな。
あまりに突拍子のない話すぎたか。
事実に違いはないのだが。
土御門はやや迷って、続けた。
「証拠を見せるのは簡単じゃない。
オレの身体はちょっとした異端でな、能力開発をしていながら同時に魔術も扱う。
能力と魔術ってのは相性が悪い。話せば長くなるから要点だけを言うぜい。
能力者が魔術を使うと、最悪死に至るぜよ。能力だけなら問題はないんだが……。
生憎俺が持つ能力は底辺中の底辺、破れた血管に薄い膜を作り出して傷を応急措置する程度の力だからにゃー」
菫はなるほどと呟き、
「少し合点がいった。
君の背中の傷は完治に少し時間を要するレベルだったが、
その能力とやらが働き、傷を治療したと」
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