29: ◆2BIJ5nUpEk[saga]
2014/06/01(日) 23:25:14.16 ID:jYhc2yQnO
呪文の完成とともに、何もない空間から、一メートルほどの水球が現出し、怪物のハラワタを貫き、飛散してゆく。
そして同時に、土御門の視界が眩む。
連続での魔術使用による、大きな拒絶反応。
体中が悲鳴を上げ、激痛に膝を折りながら、土御門は上半身を捻って後方を確認した。
霞んでよく見えないが、黒髪の少女は彼を見ながら何かを言っていたような気がした。
「舞──、」
直後。
人一人が倒れる鈍い音が、アスファルトの上でやけに反響した。
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