過去ログ - 照「私に妹はいません。…お姉ちゃんならいますけど」
1- 20
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)
2014/06/01(日) 23:43:47.27 ID:xqxnLzIp0
――事の発端は、幼少期、私の8歳の誕生日に、実家が火事によって全焼してしまったことがきっかけである。

当時二個下の妹・咲と私は、容姿・癖・特徴がとてつもなく似通っていた。

入れ替わろうと思えば、例え両親たちですら私たち二人を区別するのは困難に近い。

そんな中起きた火事による全焼。私たち二人は無事救出されたが、パニックのあまりずっと混乱状態に陥っていたらしく、母親の「照はどっちなの!?」という問にも答えられなかった。

それまで家族間で年中行事として行ってきた麻雀の成績からして、強い方が照だろうという母親の

強い主張の元、混乱状態の中私たち姉妹は麻雀をやらされたらしい。なんて親だ。



結果は咲が圧勝だった。

その後咲はその場で刺青を入れられ、宮永照として以後人生を歩むこととなってしまう。

そして私もまた、宮永咲としての人生を歩むことを余儀なくされる。

当初はとにかく二人で両親に詰め寄った。

――どうして信じてくれないの、私が咲/照なのに。

だが頑なに母親の返事は決まって、

――あなたが照で、あなたが咲。間違いないわ。麻雀で分かったんだもの。

主張が通らないとなれば、自分たちがその場に適応するしかない。

幸いなことに、咲と私は幼少期から今日に至るまで、とても仲が良い姉妹で、二人共がお互いの事をとにかく大好きであると断言できる。

自分が大好きな姉/妹になれるのであれば、それで良いかと二人共が納得してしまった。

こうして、姉なのに妹、妹なのに姉、といった奇妙な姉妹関係が成立。私は宮永咲として、清澄高校に門戸を叩くこととなる――


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
84Res/37.42 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice