過去ログ - 妖精「君の慎ましい安価ファンタジー」 「えっ」
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◆X4nfIYqwxo
[saga]
2014/06/15(日) 18:50:24.22 ID:g7PelAsX0
親分オーク「随分と勇猛なねーちゃんだなあ! がっはっは!!」
親分オークの笑い声で、一様に店内の客は顔をしかめる。
子分オークA「親分、こいつぁ俺がやります!」
ワウル「……」
子分オークA「こんな女に舐められてちゃあ、なんだか男が廃る気がするんでぇ」
ワウルはなおもオークから目を離さない。
その様子をカナエは、ぷるぷると震えて見守っていた。
カナエ「ああっ、神様……ワウルちゃんをどうか」
親分オーク「よし、やっちまえい!」
子分オークA「あいあい!」
親分オークに任され、勇んで攻撃をしかけようとする子分オークの目の前に、
子分オークA「って、ありゃあ?」
居ない。
否、消えたのではなく、『移動』した。
ワウル「……人狼格闘術、その一」
子分オークA「な、何ィ! 天井だと!」
狼狽える子分オークに、ワウルが微笑みかける。
ワウル「『上から叩く』!」
ワウル「友人を怖がらせたその罪、私が裁いてやりますっ!」
ワウルは素早い動きで天井から子分オークに、
爪を降り下ろした。
これにはたまらず、
子分オークA「ぎゃあ!」
と、相手は情けない声を出すほかなかった。
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