過去ログ - ジール「ラヴォスエネルギーか……」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/02(月) 22:50:34.62 ID:x27B8ZyIo
ジール「しかし、不思議な石よ。何者かからエネルギーを吸い取っておるようじゃ」

ボッシュ「ホッホッホ、流石ですな、的を得ているかもしれませんぞ、その考えは」

ジール「茶化すでない。何かもわからぬ摩訶不思議な力に頼ってこの国を支えとうないのじゃ」

ジールは怪訝そうに手に持った赤い石を目の前に持っていく
血のように赤々としたその石からは、ジールの手を通して明らかな力を感じさせていた

ボッシュ「ホッホ、まだ研究が終わっていないから確実なことは言えませんな。しかし、その石は従来の星の力のエネルギーを遥かに凌駕するエネルギーを作り出せるようですのじゃ」

ジール「制御できれば、かの……」

あまり晴れた顔をしないジールに、ボッシュは苦笑する

ボッシュ「ご安心くだされ。我々3賢者が必ずお役立ち出来るようにしてみせましょう」

ボッシュは力強く説得する。3賢者に勝る知識を持った者は、この国には居ない
ボッシュは何としてでもこの研究を成功させたかったのだ。これは、ジールにとっても、この国にとっても良いことであるはずだ

事実、従来の星の力……天冥火水の力を引き出す物質は年々減っていて、いつまでもこれに頼っているわけには行かないのも事実だ
それの代替となりえるエネルギーはボッシュの思っている通り、ジールにとっても喉から手が出るほど欲しい力であった

……だからこそ、ジールは必要以上と思われるほど慎重になっているのだ

ジール「うむ、期待しておる。報告ご苦労であったボッシュ。下がってよい」

ジールは女王の椅子から立ち上がると、赤い石をボッシュに手渡しする。ボッシュは申し訳ないように、膝をついて石を受け取った
物を受け取る時は私から行くと前までは口うるさく言っていたのだが、もう諦めたのかこの様子だ
ジールはどんな身分の人にも身近である存在で居たかったのだ

ボッシュは女王であるべき態度があると言っていたが

ボッシュ「では」

ボッシュは立ち上がると、大きな扉を開けて、出て行った
ジールは女王の椅子に戻ると、先ほどまで石を持っていた手を見つめた


ジール「……何もなければよいが」



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