過去ログ - 男「安価で8レス物語」女「2スレ目らしい」
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29:補足>>6 ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/06/09(月) 17:25:29.59 ID:K4hidWhro


#7#


やはり、幼馴染の父親に全てを打ち明けることにした。
男に、1人暮らしする幼馴染の面倒を見させていたのは彼だ。

男は罪悪感を感じているが、それでも、父親との協力が絶対に必要だ。


女「けど……待って」

男「?」

女「なぜ彼女がAV女優を始めたのか……なぜ隠し続けられたのか……もう少し調べてから父親に報告しましょう」

男「……どうしてだ?」

女「父親に報告すれば、間違いなく幼馴染退学・帰省の形でこの件は終わる……けど、彼女が自発的に堕落したとは考えにくい」


――幼馴染を唆した者がいる。そこを叩かなければ、根本的な解決にはならない。

数か月間、証拠を念入りに集める。

・幼馴染の所属している事務所。
・高校で幼馴染にきっかけを作った人物。
・黒ラベルの薬瓶の出所。

……。


ある晩、女から電話があった。
走っているのか、息を切らしながらだった。
トンネルか何かを走り抜けているようで、音の反響が強い。


女≪あの黒ラベルの薬瓶だが、分かった……あれは、芥子が原料の薬品で、間違いない≫

男≪ケシ? 芥子ってつまりアヘンとかの……≫

女≪クソッ。追われてるんだ。四ツ峰トンネルだ、分かるか!?≫

男≪ええと……遠いな……! おい、大丈夫か!?≫

女≪あの子の父親に今すぐ伝えてくれ……借金を全て返し、芥子畑の地図を渡せ、と……頼む、伝えてくれ!≫


唐突だ。
話はあまりにも大きくなり過ぎていた。

早々に手を引くのが正解だったか。
……いや。当時の男に、そのような選択肢は存在しなかった。

どちらにせよ、根本的な解決など図ってはならなかった。
幼馴染の体は、犯罪組織たちの間でより深く繋がっていて……。





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