過去ログ - 男「安価で8レス物語」女「2スレ目らしい」
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8:補足>>6 ◆tcMEv3/XvI[saga]
2014/06/04(水) 22:41:49.00 ID:aQz/dXVqo


#1#


「ご覧くださいマダム。夫様の記事でございますよ」
「まぁ……有難い限りですね」


XX年XX月XX日


夫スティーブン・スティールの死後二年の今日。
新聞1面記事には、彼の死と、彼の最大の偉業であるSBRを讃える内容がぎっしりと詰められていた。

――。
「新聞なんて明日には捨てられてしまうんだが…下のスミの方でいいんだ…すっごく小さな文字で…。
 それだけでいいんだ…たったそれだけで…。その為にこのレースに全力を尽くそう…」


私は夫の言葉を思い出すと共に、この日記を書き記している。

夫と歩んできたこの半生は運命であり――まさに、苦楽を共にしたという表現が一番適切だと思う。
思えばいろいろな事があった……私は追憶する。


謎の男ジャイロ・ツェペリ
下半身不随のジョッキー、ジョニィ・ジョースター
レースをめぐる不穏な動き
失踪した大統領と、ディエゴ・ブランドーの関係


それらは皆、レース終了後に書かれたゴシップ本で散々考察が重ねられていることだろう。
なので私はこれから、レースの後に起きたひと騒動――つまり、私と夫が日本に渡った用事の件を記そう。


ところで……この日記を誰かが見たら、私の痴呆症が進み過ぎていると疑われるかもしれない。
確かに、夫を失ってから物忘れが激しい。
そういうモノなのだろう。

だから、この日記を覗き見た者は――。

――これが、一切の創作だと思って欲しい。

それがスティーブン・スティールのファンタジーなのだから……。




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