過去ログ - にこ「ニコは百日紅ニコ!」真姫「にこちゃんはローズマリーね」【ラブライブ!】
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32: ◆90wX8LPeMY[saga]
2014/06/08(日) 00:00:26.11 ID:Ln65t4PM0
担架で運ばれた記憶がある。

穂乃果と凛がものっ凄い勢いで泣き喚いてた記憶もある。

ことりと花陽がタオルを濡らして頭に当ててくれたのも解る。

ただ、真姫ちゃんが何か言ってた記憶があるんだけど――なんだかわからない。記憶を見る窓に霞が掛かっている様な。



明確に自分が自分と認識できたのは、保健室のベッドに寝転んで十分経ったか経たないかくらい。だと思う。

「あー……なんかちょっとふらふらするんだけど」

目覚めた私にまず開口したのは穂乃果ちゃん。

「ほんっとーにごめんなさい!!」

まあ、頭をぶっつけただけですんで良かった。割とマジで。いやまあ穂乃果が泣きそうな目で謝ってるし、別段私も怒ってないからね?

そりゃあこれが切欠で廃校阻止! に繋がる一歩なのだから、嬉しくってしょうがないだろう。
ニコだって心に湧き上がる熱い気持ちは未だに冷めないし!

「ニコは丈夫だから平気ニコ!」

「私は鍛えてましたから大丈夫でしたが……凛、穂乃果、今後絶対にいけませんからね」

「「……ハイ」」

二人の返事の後。

「にこちゃん」

間髪入れず。いつになく――そう、真剣な目で。

「本当に大丈夫?」

「う、うん」

真姫ちゃんは私が寝ているベッドに近づいてくる――と思った矢先、私の目の前に指を二本見せた。人差し指と、中指の二本。
真姫ちゃんが私にVサインを真剣に見せつけてる絵面。なんだか可笑しい。

「これ、何本?」

威圧感凄い。やばい。間違えたら殺されそうなほどに威圧感ヤバイ。
ちょ、ちょっと場を和ませようかな……。え、笑顔を作って。

「に、にっこにっこにー?」

「ちゃんと答えて!!」

身体がびっくぅ! となる。びくっ! じゃない、びっくぅ! だ。
素早く目を走らせると――皆目が丸くなってた。どうやら真姫のこの鬼みたいな形相に、みんな驚いてるみたいだ。

そうこうしてる内に、真姫ちゃんは泣きそうになってる。そ、そこまで心配してくれてるのか――嬉しいけど正直驚きも半分。


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