過去ログ - [オリジナル仮面ライダー]男「俺には何もない、ただ一つ戦い続けることしか…変身」
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145: ◆PwJYAgPlQA[saga]
2014/06/20(金) 21:28:19.03 ID:ILkRG+7co
あの日、家に帰ってくると両親の様子がおかしかった

父も、母も、狂ったように暴れ、周りにある物を手当たり次第に壊していた


「な、何…して、るの?」


幼い俺は恐怖を覚えながらもそう訪ねた。恐ろしくて、でも信じたくて…いや、非現実的すぎて何も考えれなかったのかもしれない

こっちを振り向いた両親は手が、顔が、部分的に化物と化していた


「グギャァアァアアア!!」

「ひっ!」


母が襲いかかってきた。俺は近くにあったハサミをまだ人間だった首に咄嗟に突き刺していた


「…狼斗…」

「かあ、さん…?母さんなんだね!母さん!!」

「ぐ…ぐぐぐ…」


一瞬正気に戻ったように見えた母だったがすぐに目から理性の光が消え、また襲いかかろうとしてくる


「…ああぁぁああ!」

「母さん!母さん!!」

「ぁぁぁ…聞き…なさい」


母はハサミが喉元に刺さったまま、血を流しながら焦点が合っているかもわからない瞳で俺を見据えて静かに言った


「お願い、殺して…」


そう、一言

俺には、それだけで十分だった


「ああぁぁああああ!!」


殺した。化物を、人を、母を


「…そうよ…死ななきゃ…いけない」



母を


俺の中で何かが壊れた。多分この時からだ。笑わなくなったのは

感情が希薄になったのは

不幸も幸福も感じない


正に、感情が零となった


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