過去ログ - 【艦これ】語られることのない海のスナイパー
1- 20
110: ◆ANFZJVHAkB2d[saga]
2014/09/12(金) 16:32:24.64 ID:RgIHS0O9o
゛チョコマカト…ウットウシイヤツラダ…゛


目の前をチョロチョロと動き回っているのは重巡洋艦だろう。

主砲弾がもうないのか先程から対空砲弾や機銃弾がひっきりなしに飛んできている。

そのたびにカキン!カキン!と甲高い音を立てて弾が装甲の上を跳ね回っていた。

この音が鬱陶しいことこのうえない。


゛マズハアレカラ…゛


他の艦より僅かに突出している、緑色の制服でツインテールの艦娘に狙いを定める。

時折重々しい跳弾音が響くのはあのツインテールのせいだろう。

今まさに高角砲から吐き出された砲弾がル級の艤装に当たりガキン!と音を立てて砕け散った。


゛イマスグ…ミナゾコニ…シズメテ…アゲルワ…゛


左手の砲塔を全てあのツインテールに向ける。

砲弾が直撃し、無様に炎を噴き上げ、もがき苦しみながら沈んでいく様を想像すると笑みが堪えきれない。

炸薬が装填され、砲弾が吐き出されようとした瞬間━━━━


凄まじい衝撃。水柱。

右に大きく傾く自らの艦体。

かろうじて発射された砲弾はその衝撃のせいでまったく見当違いの方へと飛んでいってしまった。


゛ライゲ…キ…゛


水面へと目を向けようとした瞬間、二回目の衝撃と水柱が艦体を揺さぶる。


゛ココマデ…カ…゛


彼女の意識はそこで途切れる。

呆気にとられる艦娘達の目の前で、ル級はその艦体を水中へと沈めていった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
162Res/88.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice