過去ログ - 【艦これ】語られることのない海のスナイパー
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121: ◆ANFZJVHAkB2d[saga]
2014/09/13(土) 01:58:47.22 ID:yJpSE8gqo
時間は少し巻き戻り。

 伊勢たちがル級との戦闘を繰り広げているその時。
 空母部隊は敵の重巡洋艦を含む艦隊に追われていた。

赤城「まずいわね…振り切れそうにないわ…」

加賀「赤城さん…私に合わせる必要はありません。全速で航行してください」

 一航戦、二航戦の四隻は速度の一番遅い加賀に合わせ航行しているためにあまり速度が出ていなかった。

加賀「私はいまでこそ空母ですがこれでも元戦艦です。多少の被弾は…」

赤城「何言ってるんですか。それなら私も一緒よ」

 そう言いつつ赤城は後方を確認する。
 もうすでに見える距離まで敵艦は近付いてきてるようだった。

蒼龍「敵重巡、撃ってきました!」

 一航戦より前を航行している二航戦の蒼龍が叫んだのと目の前に水柱が上がるのはほぼ同時だった。
 敵弾は空母部隊のちょうど真ん中あたりに着弾しド派手な水柱が立ち上る。

赤城「流石は8インチ砲ね…当たるとまずいかも…」

加賀「あ、あれくらい一発や二発当たっても平気で…」

 ズドーーン!
 そう言いかけた加賀の目の前に巨大な水柱が上がり甲板の先から後ろまでずぶ濡れになってしまった。

加賀「機関最大!とにかく之の字運動を止めないで!」

赤城「伊勢さんや扶桑さん達と合流するまで頑張らないと…!」

 敵艦隊も重巡リ級に合わせているのかあまり速度が出てないのが幸いだった。
 更に敵艦隊は単縦陣を取っており撃ってきているのはリ級のみである。

赤城「それでも…」

 着実に彼我の距離は縮まっている。
 汗だくになりながら全力で航行している加賀を横目に、赤城は空母艦隊の旗艦として決断を迫られていた。




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