過去ログ - 【艦これ】語られることのない海のスナイパー
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144: ◆ANFZJVHAkB2d[saga]
2014/09/29(月) 02:42:13.30 ID:CADcCeHwo
−沖の島海域・深海棲艦空母機動部隊−

 沖の島海域の洋上に二隻の空母ヲ級、そして同じく二隻の軽空ヌ級が戦艦ル級を含む艦隊に囲まれ艦載機を次々に発艦させていた。
 空中集合を完了し、編隊を組んだ深海艦載機はル級のレーダーが捉えた目標に向け次々に飛び立っていく。

伊19「護衛の駆逐艦が邪魔で魚雷が撃てないのね…」

 深海棲艦空母部隊の後方で触接を続けていた伊19は忌々しげに呟いた。
 連中を見つけてからずっと追い続けていたのだが中々攻撃の機会に恵まれなかったからだ。

伊19「どこに撃っても空母には当たらない…周りを囲んでる駆逐艦に当たるのね…」

 複縦陣で並んでいる敵空母の周りにはぴったりと駆逐ニ級が張り付いている。更に艦隊後方はル級が陣取っていた。

伊19「手持ちの魚雷は六発だけ…敵は動いてないのに…もどかしいのね…」

 敵空母にはカタパルトが装備されているのかその場から動かず艦載機の発艦を行っていた。
 雷撃するにはもってこいの状況なのだが問題は護衛の駆逐ニ級が邪魔なのだ。更に伊19はもう一つ問題を抱えていた。

伊19「そろそろ…息が持たないのね…浮上しないと…」

 ボコボコと海面に向けて泡が登っていく。伊19は慌てて口を抑えた。もしこの泡を見られてしまえば自分の存在がばれてしまう。
 潜望鏡をゆっくりと収納すると伊19は反転し、敵艦隊からゆっくりと遠ざかっていく。

伊19「悔しいけど…一旦引いて出直すのね…」

 慎重に主機を動かし、遠ざかっていく伊19の遥か上空。雲間に紛れて近づく、三つの機影が密かに深海棲艦空母部隊に近付いていた。


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