過去ログ - 【FFT】もしもラムザが女の子なら【未プレイさんでもおいでませ】
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59: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:25:33.76 ID:uAUR0QNEO
夕日は今日も美しい。ティータが誘拐されたのに、世界は何も変わらない。平民1人がどうなったって、知ったことではないんだろう。

「綺麗だな。ティータもどこかで見てるかな…」

歩みを止めてその場に座る。
以下略



60: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:26:09.10 ID:uAUR0QNEO
「どんなに努力したってさ。駄目なものってあるんだな」

当然みたいに思ってた。ラムダとティータが側にいる。それは永遠なんだって。
ティータはいずれ誰かのところに行ってしまうかもしれないけれど。ラムダにとっての誰かは僕と疑いもせず信じてた。

以下略



61: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:26:37.07 ID:uAUR0QNEO
僕の鼓動は早まっている。彼女のそれは落ち着いている。彼女は僕を家族と言った。小さな苦笑が思わず洩れた。

ラムダの親は優しくて、僕に色々教えてくれた。例えば剣の使い方。武具の良し悪し、貴族の作法、草を楽器にする方法。

2つの音が辺りに響く。懐かしいわと彼女は笑う。そして2人で歩き出す。ラムダは僕の
以下略



62: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:27:05.71 ID:uAUR0QNEO
私と彼は、北へ向かって急ぎ足で進んでいます。先日出会った女性剣士を昨日2人で討ちました。説得するも聞き入れられず
斬り合わざるを得なかったのです。そのあと彼は悩んでいます。僕は一体何者なんだと、歪めた顔でそう言って。

彼は私の幼馴染で、家族で、そして兄でした。いつでも彼は側にいて、常に私は守られて。だから今度は姉になりたい。私は
そう考えるのですが、掛ける言葉を見付けられずにただただ側にいるだけです。彼を元気付けられるのは、今私しかいないのに。


63: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:27:32.78 ID:uAUR0QNEO
草地に風車が並ぶ地で、待っていたのはウィーグラフ。敵討ちだと彼は言います。女性剣士とウィーグラフ、彼らは兄妹だったのです。

殺し合いなど無意味です。必要なのは話し合い。けれども彼は聞き入れず、こちらに
剣を向けました。殺さなければ殺される。だから私も戦いました。

以下略



64: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:28:00.54 ID:uAUR0QNEO
次の日、天気は雪でした。ティータは射殺されました。
私の兄の命令で。アルガスの手の、あの弓で。

だから私は討ったのです。彼と2人で、アルガスを。あの日貰ったこの剣で…。

以下略



65: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 13:30:47.16 ID:ajdmzygyO
投下終了!ではまた次回!

これでchapter1終了です
いやー長かった!
とか言いたかったのに1週間足らずで終わってしまったでござる


66: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 21:34:28.73 ID:7MDrX51CO
そして続きも今日のうちに出来てしまったでござる…

>>64から丁度1年経ってからの話です
では投下ッ!


67: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 21:35:01.85 ID:7MDrX51CO
私の名前はアグリアス。近衛騎士の一員にして王女の護衛隊長である。昨今我が国イヴァリースでは王亡き後の覇権を巡り非常に
緊張状態にあり、それゆえ我が姫オヴェリア殿下は極めて危険な立場に置かれ、長年過ごした修道院をとうとう去らねばならなくなった。

「そろそろ出発致しましょう」

以下略



68: ◆2cmWNEY/mRYY[saga]
2014/06/11(水) 21:35:32.35 ID:7MDrX51CO
そんな穏やか極まりない場に突然姿を現したのは黒の鎧にその身を包んだ何とも無礼で下品な男。名を
ガフ・ガフガリオンという。まだか早くと汚い声で騒ぐ姿は下劣なそれで、だから男はああ嫌だわと思考せずにはいられない。

「ガフガリオン殿! 不敬であ──」

以下略



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