過去ログ - 千早「雨でも歌おう」 -SS速報VIP

過去ログ - 千早「雨でも歌おう」

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2: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:17:37.58 ID:sDd52ucvo
元々事務所に戻ってきたのは昼食を食べる為だから、そのついでにタスクが増えようが関係無いのである。

ソファーに腰掛けてカバンを開き、持参したお弁当を開ける。

今日は張り切って冷凍食品を使わずに作ったのだけど、今の事務所には見せる相手が居ないので、残念で仕方がない。

以下略

3: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:19:14.26 ID:sDd52ucvo
まずは野菜炒めを一口……、と言う所で、事務所の扉が開いた。

目をやると、妙にニコニコ笑っている真美と目があった。

「千早お姉ちゃんもお昼？」

以下略

4: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:19:47.59 ID:sDd52ucvo
「あれ、あの黄色いのじゃないんだ？」

「失礼ね、もう卒業したわよ」

見栄えのいい食事は人間らしさの象徴、と捉えてから、

以下略

5: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:20:45.71 ID:sDd52ucvo
「……食べる？」

「えっ、いいの！？やったー！千早お姉ちゃんやっさしー！」

さも『仕方ないわね』という雰囲気を醸し出しながら玉子焼きを一切れ食べさせてあげる。

以下略

6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/06(金) 14:21:54.90 ID:3MFPebm4O
雨の中、傘をささずに踊る人間がいてもいい

7: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:22:57.35 ID:sDd52ucvo
真美は目を丸くして、料理が出来ないと思ってた、なんて言ってきた。

失礼ね。これでも高槻さんから習ったのよ。このきんぴらごぼうだって高槻さんの教えのたまものよ。

……と、そうだ。今日は、真美と高槻さんは同じ現場だった筈。

以下略

8: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:23:47.26 ID:sDd52ucvo
「あの、真美？高槻さんはどうしたの？」

「ん？あー、やよいっちなら雨の日セールが始まってるって言うからスーパー行っちゃったよ」

なるほど、と答えを聞いて納得する。高槻さんなら雨の日でも元気いっぱいにセールに向かうわよね。

以下略

9: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:26:22.37 ID:sDd52ucvo
「ねえ、真美」

「どったの？」

私は、少しだけ憂鬱な気分に戻った所で真美も自分と同じ、雨だと憂鬱になるのか聞いてみた。

以下略

10: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:26:54.42 ID:sDd52ucvo
「……どうして？」

「匂いが、変わるんだよ！」

「匂い？」

以下略

11: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:27:42.46 ID:sDd52ucvo
「それが面白いのもあんだけど、やっぱり、見える景色が違うって、なんかいいって思うんだよね」

「よく分からないわ」

「んー、真美も良く分かんないけど、でもね。よーは自分次第なんだよ！」

以下略

12: ◆RY6L0rQza2[saga]
2014/06/06(金) 14:28:14.15 ID:sDd52ucvo
「自分次第、ね」

「うん！あ、お弁当食べないの？」

……忘れていた。私は、手元のお弁当を食べ進める。

以下略

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