過去ログ - 【艦これ】提督「気がついたら全員レベル99だった件について」
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◆Z0rFM/Eob2
[saga]
2014/06/23(月) 01:21:12.53 ID:g4sDkKpnO
side電
「結婚するか」
カレーを食べていたら司令官から唐突に言われた。ロマンもムードもなく唐突に…相変わらず女心が解らない人。
新着したての時は小破したら即撤退の過保護だったこの司令官を私は見た時から好きだった。
一目惚れ…と言えば大分と軽く聞こえるかもしれないがまだ幼かった私には父として司令官を好きになった。
父だから甘え、父の為に戦う。戦果をあげれば褒めてくれるし、怪我をした時は報告そっちのけで治療を優先してくれた。
だから何時の間にか私…私達艦娘は司令官におんぶされていた。
そんな中で翔鶴だけが司令官と対等で司令官を支えていた。
だがその翔鶴は私達のせいで轟沈する。
あの大規模作成では嵐により電磁場が乱れ、センサーが使えず目視と妖精達による目視だけが頼りだった。
陸奥を旗艦とする本隊は敵の本隊を叩く為の過程で数度の交戦により疲労していた。
何時もなら撤退する場面だったが武勲が少なかった司令官に武勲を取らせる為に全員が進軍を司令官に進言した。その結果、私達は中規模の敵本隊を補足する。
開幕爆撃と爆雷により敵の一部ら撤退し、敵の本隊を半壊にまで私達は追い込んだ。
それが分隊であり、撤退したのが第二艦隊だとは知らずに。
帰還した私達を待っていたのは第二艦隊の壊滅と旗艦であった翔鶴の轟沈の報せだった。
全員が司令官を糾弾した。司令官が何故翔鶴が轟沈したかを頑なに発表しなかったからだ。
瑞鶴は司令室を彗星で爆撃する暴挙にまで出たが、その時には新任加賀が提督を護った。
そして私は第二艦隊の戦闘記録と第一艦隊の戦闘記録を調べて原因を探り、答えに辿り着く。
真実に気がついた時、叫びそうになった。気が狂いそうだった。
だが私は同時に気がついた。
司令官は何故私達を責めないのか?
司令官が翔鶴に好意を寄せていたのはその頃には全員が知っていた。その翔鶴を轟沈させたのは司令官のミスではなく私達の索敵ミス。
司令官から見たら私達は憎まれても当たり前の存在だった。
だが司令官は私達の間違った糾弾に耳を傾け、瑞鶴の爆撃を許し、今も1人で艦隊の指揮をとっている。
独りで全部を背負って苦しんでいる。
私はソレに気がついた時から少女である事をやめた。妥協をせず、救える命と救えない命を天秤に掛け、理想を語らなくなった。
支えなければならないと思った。
辛い時もあった…泣きたい時もあった。だがその度に私の前には司令官の背中があった。それに追い付く為にこの十年、努力してきた。
それと同時に彼が愛おしくなっていった。自分だけが司令官の秘密をしている。あの人の隣に立てるのはこの電だけだと考えると胸が高鳴り、お腹が熱くなった。
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