過去ログ - 浅倉威「ドキドキプリキュアのアイちゃんと遊んでみた」【再投稿】
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11: ◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 19:05:28.53 ID:BlapMVTY0
鏡の中の世界。静寂が支配する反転した町。月の模様は逆になり、文字も矢印も、何もかもが逆様の世界。人間は誰もいない、怪物たちの支配する町だった。

その世界に一瞬でたどり着いた王蛇は、獣のような直感ですぐに先ほどの怪物を見つけ出した。ゆっくりと怪物へ近づきながら、ベノバイザーと呼ばれる杖状バイザーの装填部を開き、一枚のカードを挿入した。


『ソードベント』


機械のガイダンス音声が鳴り響くと、鈍器のようなサーベル型の剣、ベノサーベルが王蛇の手元に飛んできた。このドリルのような鈍器で、王蛇は何度も何度も、立ち向かってくる蜂の怪物を殴り付ける。
怪物は悲鳴をあげ、その悲鳴を塗りつぶす程大音量の、派手な衝撃音が響いた。
「はぁぁ・・・」ようやくイライラが解消できる。
王蛇は嬉しそうに笑いながら、怪物を殴りつける。意味不明な雄たけびを上げながら攻撃を加え続ける王蛇は、怪物よりも怪物らしい暴れぶりだった。
「もっとだ! もっと楽しませろぉぉ!」
王蛇は雄叫びとともに金色に輝くサーベルで怪物を容赦なく打ちのめす。火花が飛び、悲鳴をあげて怪物が吹き飛ぶ。
この一撃で骨を折られたのか、怪物はうつ伏せのまま小さく震えている。
哀れな働き蜂には最早立つ力も残ってないようだ。
「・・・終わりか? つまらん・・・」彼は敵の呆気ない弱さに呆れた。
これならまだあの赤子をぶちのめした方が面白い。
この蜂こそ解消できない憎悪をぶつけるためのサンドバックだったが、もう飽きた。
さっさと終わらせて、あの赤子をどうするか考えることにした。


王蛇は腰のベルトからカードを抜き、蛇を象った杖に挿入した。そのカードには、エイのような紋章が描かれていた。

『ファイナルベント』


バイザーから音声が鳴り響いた直後、空飛ぶエイのような怪物が猛スピードで飛来した。
王蛇はその怪物の上に飛び乗り、何とか逃げようと立ち上がった哀れな蜂の化け物に対し、超高速で突撃した。


ハイドベノン!


爆音が鳴り響き、蜂の怪物は粉々に砕け散った。


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