過去ログ - 浅倉威「ドキドキプリキュアのアイちゃんと遊んでみた」【再投稿】
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2:◇BmFm4z6H0[saga]
2014/06/07(土) 18:37:49.25 ID:BlapMVTY0
とある真夏の夜。
外で過ごすには心地の良い季節。
涼風が吹き、丸い満月が頭上で輝いていた。
その月光は、あらゆる地上の物に平等に降り注ぐ。喫茶店にも、病院にも、金持ちの弁護士の家にも。

この町外れの廃墟も例外ではなかった。薄明りは、すべてに降り注ぐ。
そこには古びた鏡台や壊れたテレビなど、様々な粗大ゴミが不法投棄されていた。常人ならば、そこに近づくことはないだろう。
それでも、ヘビ柄の上着を着たこの男にとってはかなり心地よい場所だった。

彼を追いかけてくる者達が来ることはまずない。それだけでも彼にとっては十分だった。
ここの所、彼は逃亡に時間を費やし、ろくに眠っていなかった。ようやく眠れたのだ。
この廃墟の中でまともに使えるものは、外装の剥がれた数個のソファーくらいだったが、それでも彼にとっては気持ちよく眠れるベッドだった。
滅多に人も来ない場所で、彼は今、心地よいまどろみの中にいた。


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