203: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2014/06/16(月) 21:13:47.80 ID:BWdqbvQs0
絵里の部屋
side 絵里
全てがどうでも良くなっていた
世界が灰色に見えた
まるでμ'sに入る前に戻ったように
ひどく心が乾いている
穂乃果、穂乃果、穂乃果
絵里を動かしているのは穂乃果の存在だけだった
自室の机に向かい、うわ言のように穂乃果の名前を呟く
家に帰ってからの様子を心配し、亜里沙が部屋を尋ねてくる
「…お姉ちゃん、大丈夫?」
「なに?」
「あの頃と…、μ'sに入る前と同じ目をしてる…。何があったの?」
「いえ、何もないわ」
必要以上の言葉は口にしなかった
「嘘だよ!私にはわかるもん!お姉ちゃんはもっとキラキラした目をしてて、もっと楽しそうに笑って…」
「亜里沙」
絵里とて自覚がないわけではなかった
だが、もうそんな笑顔で笑える日は来ないだろう
静かに、だが威圧するように亜里沙に黙るよう促す
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