210: ◆XYDRcaP7SiPh[saga]
2014/06/16(月) 23:14:31.60 ID:BWdqbvQs0
絵里に喋る間も与えないほどに、穂乃果は言葉を畳み掛ける
「こんな私だけど、嫌いにならないで!」
「私は絵里ちゃんのこと、大好きだから!!」
穂乃果からの精一杯の告白
だがその絵里の目に光はない
「穂乃果、私は、私は…」
(言わなくちゃ、私は汚れきった人間だって)
(穂乃果がいるのに他の人と身体を重ね合わせた最低な人間だって)
(私はもう壊れてしまったんだって)
そう思うたび、絵里の身体の震えが増していく
「今日ね、ずっと絵里ちゃんのこと考えてたんだ」
「私のこと嫌いになったんじゃないかって」
「それでね、海未ちゃんとことりちゃんの前で泣いちゃった」
「だけど私は絵里ちゃんの気持ちを全然わかってなかったんだなって思って」
「私が嫉妬するように、絵里ちゃんも嫉妬してくれてるんだよね?」
「だからメール返してくれなかったのかな、なんて、えへへっ…」
「あ、別に責めてるわけじゃないんだよ!!」
「ただ、私は絵里ちゃんが同じ気持ちって嬉しいなって思っただけで…」
「絵里ちゃん、やっぱり私は絵里ちゃんのこと大好きだよ」
「ずっと絵里ちゃんと一緒がいい!」
「絵里ちゃんと一緒の経験をして、絵里ちゃんと一緒の気持ちになって」
「絵里ちゃんと…、幸せになるの。えへへっ」
絵里の言葉を聞くのを恐れているかのように、穂乃果は言葉を紡ぎ続けた
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