過去ログ - 男「惚れた相手は幼馴染の母親」
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32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:10:00.82 ID:BP59jvzO0
男「失敗したやつが、どうして上から目線なんだよ」

幼馴染「家事の能力以外は、大抵私の方が上だし」

男「今はその家事の能力が問われる授業だけどな」
以下略



33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:11:21.63 ID:BP59jvzO0
幼馴染「その……あ、ありがとう」

男「礼なんていらねぇよ。一緒に調理実習する時の恒例だろ? 多めに材料を持って来たのはこのためだし」

幼馴染「私が失敗するのはわかってた、って言い方ね」
以下略



34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:13:35.97 ID:BP59jvzO0
 夜、俺の目は人生の中で一番冴えていた。

 時計を見る。

 二十三時五十分。
以下略



35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:14:31.61 ID:BP59jvzO0
『いい加減諦めなさい』

『諦めな。他人の幸せぶっ壊したところで、後味が悪くなるだけだよ』

『母ちゃんを困らせるな』
以下略



36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:15:39.45 ID:BP59jvzO0
 誕生日まであと五分。

 やけに時間がゆっくりと感じる。

 落ち着いてるのか、緊張してるのか、正直自分でもわからない。
以下略



37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:16:29.40 ID:BP59jvzO0
 ……いや、違う。

 それじゃダメだ。

 幼母さんに伝えるだけじゃ、ダメなんだ。
以下略



38:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:17:04.62 ID:BP59jvzO0
 抱えていた膝に顔を押し付けて、俺は腕に力を込めた。

 けど、なにも変わらない。

 変わるわけがない。
以下略



39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:17:56.03 ID:BP59jvzO0
男「ハッピーバースディー、俺! ヒャッホーイ! 来たぜ、俺の時代! I am my father!」

母「五月蠅い! 夜中に騒ぐな! あと私は私の父親ですって意味がわかんないから!」

父「母ちゃんの安眠を妨害する者、皆極刑に処す」
以下略



40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:19:58.41 ID:BP59jvzO0
 父ちゃんに殴り倒された後、日が昇る前に山を降りた俺は、予定通り、掃除中の幼母さんに声をかけた。

 自分で言うのもあれかもしれないけど、かなり珍しく声が裏返った。

 幼母さんに首を傾げられ、様子が変ねぇ、なんて心配される始末。
以下略



41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:21:07.75 ID:BP59jvzO0
 幼父さんとご対面。

 俺の父ちゃんとは比べほどにならないほど真面目で、とても優しい幼父さん。

 早起きだね、男君、と日が昇るより早く訪問した俺に嫌な顔一つ向ける事さえなく、笑顔を浮かべるほど。
以下略



42:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/07(土) 22:21:47.28 ID:BP59jvzO0
 頭を下げているからわからないけど、きっと幼母さんは驚いているだろう。

 おっとりしている普段からは考えられないほど目を見開いて。

 告白した事自体にではなく、幼父さんに謝った事に、だと思うけど。
以下略



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