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2014/06/07(土) 22:17:04.62 ID:BP59jvzO0
抱えていた膝に顔を押し付けて、俺は腕に力を込めた。
けど、なにも変わらない。
変わるわけがない。
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2014/06/07(土) 22:17:56.03 ID:BP59jvzO0
男「ハッピーバースディー、俺! ヒャッホーイ! 来たぜ、俺の時代! I am my father!」
母「五月蠅い! 夜中に騒ぐな! あと私は私の父親ですって意味がわかんないから!」
父「母ちゃんの安眠を妨害する者、皆極刑に処す」
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2014/06/07(土) 22:19:58.41 ID:BP59jvzO0
父ちゃんに殴り倒された後、日が昇る前に山を降りた俺は、予定通り、掃除中の幼母さんに声をかけた。
自分で言うのもあれかもしれないけど、かなり珍しく声が裏返った。
幼母さんに首を傾げられ、様子が変ねぇ、なんて心配される始末。
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2014/06/07(土) 22:21:07.75 ID:BP59jvzO0
幼父さんとご対面。
俺の父ちゃんとは比べほどにならないほど真面目で、とても優しい幼父さん。
早起きだね、男君、と日が昇るより早く訪問した俺に嫌な顔一つ向ける事さえなく、笑顔を浮かべるほど。
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2014/06/07(土) 22:21:47.28 ID:BP59jvzO0
頭を下げているからわからないけど、きっと幼母さんは驚いているだろう。
おっとりしている普段からは考えられないほど目を見開いて。
告白した事自体にではなく、幼父さんに謝った事に、だと思うけど。
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2014/06/07(土) 22:22:33.71 ID:BP59jvzO0
なんでもいいや。
俺は、俺が言いたいから言っただけなんだから。
結果、俺がどうなっても、どう思われても。
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2014/06/07(土) 22:23:17.84 ID:BP59jvzO0
登校中
男「よう、幼馴染。おはようさん」
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2014/06/07(土) 22:24:03.16 ID:BP59jvzO0
幼馴染「まっ、あんたにもいつか良い事があるわよ」
男「良い事かぁ……なんかないか?」
幼馴染「私に聞かないでよ。知らないから、そんなの」
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2014/06/07(土) 22:25:31.31 ID:BP59jvzO0
幼馴染「私はもう、テニスの推薦で大学はほぼ決まってるもんね」
男「あぁ、そうだったな。この勝ち組め」
幼馴染「勝ち組みよ? それがなにか?」
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2014/06/07(土) 22:26:57.07 ID:BP59jvzO0
母友「やっ、少年。それに幼馴染ちゃんも。二人共、朝早くから元気だねぇ」
幼馴染「お久しぶりです、母友さん。先日、男のお母さんからケーキを頂きましたが、すごく美味しかったです」
母友「そりゃよかった」
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2014/06/07(土) 22:29:37.97 ID:BP59jvzO0
幼馴染「私の分もあるんですか?」
母友「勿論。君のご両親の分もある。安心していいよ」
幼馴染「ありがとうございます! すごく嬉しいです!」
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