過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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◆2/3UkhVg4u1D
[saga]
2014/06/08(日) 21:31:00.71 ID:3KWgdx+c0
放課後。
夕陽の射し込む教室で、トールは目を覚ました。
五時間目の授業中、終盤で寝入ってしまったのだった。
「あー……」
ぐしゃ、と長い髪を掻き、ぼやぼやと黒板を眺める。
友人達は既に帰ってしまっているようだった。
自分も帰らなければ、と鞄に飲み物のペットボトルを入れ込む。
隣の席に座る彼女も、ちょうど帰り支度をしている。
「目が覚めたか」
「割とすっきり。やっぱ暑いのはダメだな、体力削られる」
「俺様もそうは思うがね。飲むか?」
手渡されたのは、『はちみつれもん』と書かれたミニペットボトル。
ひんやりとした容器は、若干汗をかいている。
「買ってきたばっかじゃねえのか、これ」
「あたり付き自動販売機で当たったんだ」
「ああ、購買の。……購買の?」
購買部、もとい食堂に置いてある自動販売機はあたり付きだ。
実際には絶対に当たらない自販機として有名なのだが。
それを当てたと説明され、トールは驚きつつ笑った。
「強運だな」
「昔からだよ」
笑って、彼女は立ち上がる。
そして、教室のドアに近寄った。
ドア近くには、ツンツンとした黒髪の少年が立っている。
「待たせてしまってすまない」
「あー、いいっていいって。
それより、忘れ物とかしてないよな?」
「問題無い」
それじゃあ帰ろう、と少年が手を差し出す。
少し躊躇ってから、彼女は少年の手を掴んだ。
そのまま、仲良さそうに廊下へと出て行き、姿が見えなくなる。
「……隣のクラスの上条、だっけ?」
呟き、胸のざわめきを抑え込む。
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