過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
1- 20
19: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/06/08(日) 21:32:16.44 ID:3KWgdx+c0

出来上がったハンバーグが皿に乗せられる。
甘そうな人参のグラッセを添えて出された。
続いてオティヌスが作っているのは、どうやらゼリーらしい。
板ゼラチンを丁寧に溶かしている様は実に家庭的。
フィアンマはトールの向かい側に腰掛け、人参グラッセの余りを食べている。

「んで、食って良いのか?」

作った本人に聞いてみる。

「俺様に聞いているのか? 問題ないが」
「わかった。いただきます、と」

手を合わせ、調理室備品の地味な箸でハンバーグを割る。
じゅわ、と真ん中から美味しそうな肉汁が溢れ出した。
白飯が欲しくなるが、そんなサービスは流石にない。

「ん」

ぱく、と一口口に含む。

「………一応、口に合わない場合はジュースで流し込んで構わないぞ」

林檎ジュースの入ったペットボトルを手に、フィアンマはおずおずと申し出た。
彼女の得意料理なのだが、料理とは結局受け手の評価次第で決まるものだ。
ハンバーグには、手作りと思わしきトマトソースがかかっている。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
125Res/88.23 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice