過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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42: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/06/29(日) 00:23:03.88 ID:qaWOysQL0

「薄い青色か。涼しげだな」
「どうせ入浴剤だろうけどな」

プールでの遊びを終え、同じ施設内の温泉へ。
水着は着たままでも良い混浴状態。
トールとフィアンマも類に漏れず、水着のまま浸かっている。
ウォータースライダーだの、回るプールだので蓄積された疲れが癒される。
ただ一つ問題点があるとすれば、水着は本来冷たい水用に出来ているので。

(……致し方ないとは思うが)

非常に緩むのである。
今にも肩紐がずるっと横に落ちそうな危険を抱え、フィアンマは唇を舐める。
パーカーは御法度だと監視員に言われたので脱いでいた。水着一枚だ。
恥ずかしいのといたたまれないのと温かく心地良いのとで出づらい。

「突然のキャンセルで人数はだいぶ減ってしまったが、楽しかった」
「ま、どうせ何十人かで来ても分かれて遊ぶ感じだしよ」

言いつつ。
今日、自分以外がキャンセルしてくれてよかった、とトールは思う。
彼女の水着姿を、他の男子生徒に見られるのは気分が良いものではない。
この独占欲の源泉が何なのかは、考えつかないが。

「そろそろ飯食いに行くか?」

館内に設置されている時計は、既に午後一時を針で示している。

「ん、」

これ幸いとお湯から抜け出し、緩む水着を庇うように自らを抱きしめ。
パーカーの袖に腕を通すと、フィアンマはトールに軽く手を振って更衣室へ。
慌ただしい様子の彼女を見送り、平凡な少年が考える後悔は一つ。





(………もうちょい粘れば、脱げたか?)



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