過去ログ - とある学生の雷神右方-Reincarnation-
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51: ◆2/3UkhVg4u1D[saga]
2014/07/20(日) 23:36:09.44 ID:NW1KTjiA0

夕暮れどきをとうに過ぎ、お互い手を振りあって家路につく。
彼女が、ぬいぐるみを好きだとは思わなかった。
テディベア辺りが好きなのか、人形的なものが好きなのか。
もう少し聞いておけば良かったかもしれないな、と思いつつ。
手早くシャワーを浴び、ドライヤーで髪を乾かす。

「そろそろちょっと切るか…?」

夏の暑さに負け、ぽつりと呟く。
髪を撫でられる感触を、何故だか思い出した。

『トール、』

眠気が押し寄せてくる。
ごろん、とベッドに横たわった。
隣に、いつでも誰かが寝ていた気がした。

「………フィアンマ」

呼んだ後、はっと我に返る。
彼女と一緒に寝た記憶などない。
疲れているのだろうか。記憶がおかしい。
今日はさっさと眠ってしまおう。
楽しく充実していたが、疲れているに違いない。


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