過去ログ - 上条「え?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/06/08(日) 01:12:47.08 ID:iv4KO9fq0






「じゃあなにか食べさせてくれると嬉しいな」

「ああ、分かった。じゃあまず外に出てくれ。そしたら上手い飯食わせてやるよ」

食わせるわけないだろ。明らかにこの子はヤバい。関わってはいけない類の子だ。俺は正直、電波女とか痛い娘に対して一般人より寛容であると自負している。
『宇宙人と交信している』とかいう女の子や『私、魔法使い』とかいう女の子とかにも引いたりせずうまく付き合っていく自信がある。なぜならまあ、ここは能力開発とかブッ飛んだ最先端技術を扱う学園都市であることと、こういう子たちは
一応、常識の範囲内でしか行動できないからだ。

言動や行動がちょっと変でも人の常識というものを超えたりはしないのだ。だが今目の前にいるこの女の子は違う。この子は七階の俺のベランダに引っかかって、飛び降りだと思ったら無傷で恰好もなんか修道服
みたいなこの町では場違いな服着てて、しかも一番最初に発した言葉が『おなかへった』だ。

ヤバすぎだろぉぉぉぉおっぉぉ!!!!! 何? 何この子? アクティヴすぎない? 電波や痛い娘だってまさか屋上から飛び降りて無傷ってことはありえんし
最初に『おなかへった』なんて言わんだろぉぉぉぉぉ!!!!

学園都市に来てから結構、非日常的なことには慣れてきたと思ったのにこの子がその感覚を全てをぶっ壊したよ。完膚なきまでに徹底に。まあ、以上の事がこの子と関わってはいけない理由だ。
というわけでお前に食わせるタンメンもねぇ!!!

「本当? ありがとうなんだよ」

そう言って白い少女はするりと鉄柵からベランダに降り、その長い髪を揺らしながら俺の横をすり抜けていった。そして彼女の後ろを俺がついていく。
俺がわざわざ後ろについたのは向かい側の寮に住む人間にこの子を見られるのを防ぐためであって別に他意はない。
髪の毛からいい匂いがしたからとかじゃない。マジで関係ない。マジだよ? ホントだからね?

「お邪魔しますなんだよ」

「あ、ああ」

お、意外と礼儀正しいな。へぇー感心感心。俺の中では外国人ってなんかズカズカ部屋に上がり込むイメージがあったんだけどな。
意外とこの子は謙虚というかなんというか……でてこねえ、ボキャ貧すぎない?俺。つーか飯たかってる時点で謙虚じゃねぇじゃん。
おし、さっさと追い出そう。

「よーし、じゃあそこまっすぐ行ってねー」

俺は限りなく甲高い声で言う。猫撫で声っていうのか?気分はまるで幼稚園の先生。
この子は頭はあんまり良くなさそうだ。だからなるべく優しい親切な感じを出しといて、この子が玄関でた瞬間速攻鍵を閉める。
最高の作戦だな。俺って頭良いね。流石だね。

「ごっはん♪ ごっはん♪」

俺の前でニコニコしながら廊下をトコトコ歩いているこのロリシスターは俺の謀略にはまっているとはつゆも気づいていないようだ。シメシメ。
俺がニヤついていると突然、少女が立ち止まったので躓きそうになったのを踏みとどめる。







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