過去ログ - 京太郎「修羅場ラヴァーズ」照「ずっとずっと、愛してる」
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16: ◆fUP.t6E/JbsR[saga]
2014/06/08(日) 17:00:21.15 ID:tpw+wkQJO
「やっべ、俺もアイツを笑えねーなコレ……」

「あら、新入生?」


校舎の中で迷子になっている京太郎に煌が声をかけたこと。

これが、二人の出会いの始まりだった。


「では、須賀くんも長野から?」

「ええまぁ、そうですけど」

「すばらっ!」

「すばらっ!?」


同じ長野出身で、根は真面目なもの同士。


「おや、まだ明かりが……誰ですか、もう下校時刻は過ぎていますよ」

「あ、すいません! すぐ片付けますんで……」

「あら、須賀くん?」


ある意味で似たもの同士の二人。


「まぁ、何というか……癖みたいなもんですね。気が付くと雑用やってたりだとか」

「ふむふむ、献身的な精神ですね……大変、すばらです!」

「すばらって……」

「ですが、一人で頑張り過ぎるのも良くありません。きちんと周りにも頼ること!」

「花田先輩……」


話してみれば、打ち解けるのはすぐだった。


「花田先輩、少し教えて欲しいところが」

「お任せあれ!」

「……あれ、何だろう。おかしいところは無いのに違和感が」


共通の話題もあり、会話も尽きることがなかった。

「須賀くんは私の後輩とも面識があったんですね」

「すぐにこっちに転校してきたんで、そこまで仲良くはなれなかったですけどね。まぁ、優希のヤツなんかは――」

「……ふーむ」

「……? 花田先輩?」

「いえ、煌と」

「はい?」

「私も、煌と。名前で呼んでくれませんか?」



そして――


「支えたいんです、あなたを。あなたが俺を、助けてくれたみたいに」

「……」

「一人で頑張り過ぎるのは良くないって、言ったじゃないですか。頼ってくださいよ、俺にも」

「……すみません。少し、胸を借ります」


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