17: ◆KpPu4lHfcc[saga]
2014/06/08(日) 13:36:51.20 ID:V2I0Qyiz0
さて、遅れて動きがあったのは王者の方。
彼の右側には、バリバリと音を鳴らしながら稲妻の柱が落ち始める。
稲妻は次第に数を増し、会場全体が光に包まれたと思った次の瞬間には
岩の様な上半身を剥き出しにした浅黒い肌の男が、片膝を着いて王者の横にかしづいていた。
「出た━━━━━━っ! 王者の毛神、『タケミカヅチ』!!」
タケミカヅチが、垂れていた頭をゆっくりと上げる。
そして蛇の毛神を見据えながらすくりと立ち上がり、腰に下げた鞘から黒鉄色の太刀を抜いた。
そして一歩前へ。
身長2メートルを超す益荒男の足踏みに、リング全体がズシリと震撼してゆく。
そして二歩、三歩。
焦げたような足後を残しつつ、雷の毛神は蛇の毛神を迎え撃つべく、リングの中央へと突き進む。
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