過去ログ - 浅羽「伊里野、夏がまた来たよ……」
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13: ◆KY37nCVzmZ2g[sage]
2014/06/10(火) 07:16:59.44 ID:uD0LiOOq0
「伊里野……また……夏が終わるよ。
君の匂いが感じられる季節が終わってしまう」
でも、大丈夫。
「……ありがとう。世界よりも僕を好きになってくれて……僕も伊里野が大好きだ。
多分、ずっと……死ぬまで……」
君がくれた世界を僕は恨んだりしていない。
君を奪った世界を僕は憎んだりしていない。
だって、
「夏はまたすぐにくる。
僕にとっては全部が伊里野とのUFOの夏だ。
引きずってるとか、立ち止まっているとか言われても良い。
僕は君を忘れない、君の笑顔も君の言葉も君の温もりも」
さぁっと風が通り過ぎた。
「じゃあね、伊里野。大好きだよ」
風の音が、なんとなく彼女の声に聞こえた。
僕の名前を笑顔で呼んでくれる彼女が見えた気がした。
伊里野が居なくなった夏から、一歩だけ前に歩けたような気もした。
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