過去ログ - P「大丈夫?」響「ん〜……」
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55: ◆eYw0lnfieY[saga]
2014/06/16(月) 19:02:40.28 ID:DIOC1mzHO
【階段の怪談】

真「あぎょうさんとかいたよね」

雪歩「なにそれ?」

真「あれ、しらない?…………これはね、僕が実際に体験した話なんですけどね?」

雪歩「なんで某語り部さん風なの?」

真「秋……だったかなあれは。いつもは綺麗な夕陽の光がねなんだか厭な感じだなー早く事務所行きたいなーって思いながら学校の階段を降りていたんですよ」

真「するとね?どこからか声がしたんです。最初は外で部活頑張ってる生徒の声だろうなと思って僕気にも留めてなかった。けどね?気づいたんですよ………………声が近付いてる」

真「僕は気付いたんです『これは笑い声だ、笑い声が近付いてる』って。これが普通の笑い声ならよかった。けどね、これ後ろから聞こえてくるんです。階段の途中で、後ろは階段なのに、真後ろから笑い声が…………わはははははって」

真「逃げよう。そう思ったんですけど、足が何故か重くて、ゆっくりとしか降りられない。もう完全にやばい。逃げたい逃げたい逃げたい逃げられない笑い声は近付いてくる!」

雪歩「っ」

真「そして笑い声が完全に僕の後ろに来るとね、急に止まったんです。笑い声。笑い声だけじゃない。廊下を走る生徒の音も外で声を張る生徒の声もなーーーんにも聞こえない。何故か僕の足も止まってる」

真「止まってからどれくらいたったかな?体感だと長かったけどきっと実際は1秒くらいで、後ろから声が聞こえるんです……『あぎょうさんさぎょうごいかに?』って……あぁ!」

雪歩「ひっ」

真「と僕は思いましたね。これが昔何かで聞いたあぎょうさんか……って。そう、僕あぎょうさんの事知ってたんですよ。運が良かった。何と言えば生きて帰れるか知ってたんですね。声の主はじっ────っと僕の答えを待ってゐるんです。僕は勿論言いましたよ。答えを。じゃなきゃここにいませんからね」

雪歩「…………」

真「………………」

雪歩「……………………?終わり?」

真「え?うん。終わり。特にオチとかないよ」

雪歩「えぇ……なんて答えるの?」

真「秘密。それだと雪歩が助かっちゃうじゃん?」

雪歩「真ちゃん私殺すつもりだったんだ……」


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