過去ログ - 馬場このみ「特別な日の特別なメール」
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42: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 02:22:47.09 ID:9ZneBpMoo
家に帰る。

プルルルルル……プルルルルル……ガチャ

『どうしたの、このみ、いきなり電話してきて』
以下略



43: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 02:24:54.47 ID:9ZneBpMoo
もう一人にも電話。

『お姉ちゃん、アイドルやるんだって?』

「そのつもり」
以下略



44: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 02:27:52.63 ID:9ZneBpMoo
叶わない、と思っていた夢。

過去のアイドルに憧れた自分。

そういった全部を繋ぎ合わせて、新しい自分になる。
以下略



45: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 03:47:08.58 ID:9ZneBpMoo
会社の仕事を整理して、会社を辞めて。

気づけば6月に入っていた。

……それなら折角の人生の節目。
以下略



46: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 03:50:25.33 ID:9ZneBpMoo
6月11日が終わる。秒針が揺れ、全ての針が12を示した。

ゆるぎない思いと覚悟。その全てのこもった親指で送信ボタンを押す。


47: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 03:53:51.43 ID:9ZneBpMoo
To プロデューサーさん
From 馬場このみ
Title START

全ての準備は終わりました。
以下略



48: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 03:55:47.03 ID:9ZneBpMoo
メールを送った瞬間、どっと疲れが襲ってきた。これで私は新しい人生を選んだことになる。もう後戻りは出来ない。

深夜に送るのはまずかったかしら、と少し反省しながら待つこと数分。

プロデューサーから返事が来た。


49: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 03:58:00.76 ID:9ZneBpMoo
To 馬場このみ
From プロデューサーさん
Title Re:START

わかりました。これから、二人で最高の世界を歩んでいきましょう。
以下略



50: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 04:02:09.64 ID:9ZneBpMoo
プロデューサーさんの、簡潔なメール。そのタイトルを見て、何故だか笑いがこみあげてきた。

「……リスタート、ね」

今までの無味乾燥な自分を捨てて、新しい道を選んだ。確かにリスタート、ね。
以下略



51: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 04:09:56.76 ID:9ZneBpMoo
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「そうそう、そうだったわね」

あの時背中を押してくれた友人は今でもメールを送りあう仲だ。今日もメールをくれた一人だ。
以下略



52: ◆O//Gvdq7EE
2014/06/12(木) 04:14:17.79 ID:9ZneBpMoo
To プロデューサー
From 馬場このみ
Title Re:START

馬場このみ、24歳、夢はトップアイドル。
以下略



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