過去ログ - 榊原恒一「ときめきメモリアル?」
↓ 1- 覧 板 20
11: ◆TjndC6MZKI[sage]
2014/06/13(金) 19:00:08.02 ID:6BvISmf7o
「サカキ、何か悩みでもあるのか?」
午前の授業を終えて昼休み。
弁当箱を片手に近付いてきた勅使河原が、そんな風に声を掛けてくる。
「え、何か言った?」
どうにも頭が上手く働かないのは、多分ゲームを徹夜でやってしまったからだろう。
その甲斐もあってか、見事にハッピーエンドを迎えることが出来た。
しかし、重度の睡眠不足に加え、ゲームを終えた達成感。
そして何より、彼女との物語が終わってしまった喪失感が入り混じり、正直自分でも良く分からない精神状態だった。
「いや、授業中もずっと上の空だったろ? サカキが当てられて答えられないの初めて見たし」
「うんうん、勅使河原くんならともかく、榊原くんにしては珍しいから僕も驚いたよ」
「おい、望月……それはどういう意味だ」
「あはは、冗談だってば、勅使河原くん。だからそんなに怒らないでよ」
二人がそんな風にふざけ合う。
普段ならば一緒になって笑っているだろう光景が、どうにもどこか遠くに感じてしまう。
72Res/24.56 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。