14:1[saga]
2014/06/15(日) 18:17:16.57 ID:JJ+uJ6bP0
・ ・ ・ ・ ・
コツコツコツ、コツコツコツ。
タイルの床を鳴らしながらお父様の部屋へと歩を進める。
何年ぶりだろうか、父に贈り物をするのは。
喜んで、いや、そもそも受け取ってくれるのだろうか。
コツコツコツ、コツコツコツ。
今になってそんな懸念が襲い掛かってきた。
まるで今まで浮かれていた分を取り返すかのように。
伊織「……………………」
コツ。
ついに書斎の前に来た。 お父様は今ここで読書をされているらしい。
仕事の事でも無い限り迷惑にはならないだろう。 新堂がそう言ってくれた。
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