15:1[saga]
2014/06/15(日) 18:17:43.32 ID:JJ+uJ6bP0
伊織「……よし」
子が親にプレゼントをするだけで、何を恐れる必要がある。
意を決して書斎の扉を二度叩いた。
「………………入れ」
四度ノックしようとも、二度ノックしようとも、迎える言葉は変わらない。
言われるがままに扉を開いた。
伊織「おはよう御座います、お父様」
「何の用だ?」
伊織「えっと……。 今日は父の日ですので、日頃の感謝をと思い、プレゼントを持ってきましたの」
「………………」
差し出すと、お父様は読んでいた本を閉じて包みを受け取った。
蓋を開けても表情は何一つ変わらなかった。
伊織「是非、お父様に受け取ってもらいたくて」
「……………………」
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