過去ログ - 吉良吉影「これで私は自由になれッ―― こ、ここは何処だッ!?」
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◆4OPNxzBXJU
[saga]
2014/06/20(金) 23:02:58.73 ID:aBoRdSyG0
億泰「でもッ……!!」
形兆「露伴先生……頼みます」
露伴「……『ヘブンズ・ドアー』」
億泰「露伴せんせッ……! な、何をッ……!」バタン
露伴「【今この場所で起こった事を全て忘れる】……これでよかったのかい?」
形兆「あぁ、さっきも言った通り、億泰には幸せに生きて欲しい……。俺の……いや、俺と親父の分まで……」
康一「形兆さん……。僕にはお姉ちゃんしかいません。だから、男兄弟の、弟に対する気持ちや、お兄さんに対する気持ちとかがどういうものかはわかりません……。
でも、億泰君が、貴方をずっと尊敬していて、今、まさにお兄さんの為に行動しようと……僕たちとたと対峙する事になってもお兄さんを救おうとしていた気持ち。
これだけは僕にもわかります……。億泰君の思い、わかってあげてください……。」
形兆「あぁ、ありがとう……。広瀬康一……あの時はすまなかったな……。
昔はびくびくして、東方仗助についているだけの臆病者かと、そう思っていたが……少し見ない間に立派になった……」
康一「そ、そんな、僕はただ……」
仗助「あぁ、こいついざって時に凄い頼りになるんすよ」
形兆「東方仗助……。お前のおかげだ。親父の事、本当にありがとう……。
俺がした事は謝ってすむものじゃないかもしれないが……すまなかった。そして、億泰の事……これからもよろしく頼む」
仗助「もう全然良いっすよ……誰も傷付かなかった。いや、怪我はしたけどよォ〜……全員無事だった。
それだけで十分っす。形兆さんあんたは……お気の毒って言うのも何て言うか変ですけど……。
億泰の事は、言われなくてもわかってるっすよ。だって俺達、その、親友っすから!」
形兆「あぁ、ありがとう。そろそろ夜も遅くなってきた、入るといい。
月明かりしかないから少し暗いかもしれないが……」
仗助「じゃぁお言葉に甘えさせてもらうっす!おい億泰! いつまで寝てんだ! さっさと起きろ!
……吉良、いつまでもボケっとしてねーでテメーもさっさと来い!」
吉良「ン? あ、あぁすまない。ただ、月を見ていたんだ……。深い意味はないが、ただ話についていけなかったのでね……」
康一(こうして、僕らは億泰君に何があったのかを告げる事もなく、一晩、洞窟の中で過ごした。
真っ暗な洞窟の中は、思っていたよりも快適で、次に気がついた時には、外から眩しい光が差しこんできてからの事だったんだ。
そして、形兆さんとお別れする時間がやってきた……)
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