過去ログ - 藤原肇「誠意の湯呑」 -SS速報VIP

過去ログ - 藤原肇「誠意の湯呑」

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6: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/15(日) 23:08:20.47 ID:3mNd8tf+0
「私が子供のころ、同じように陶器を割ってしまったことがあったんです」

肇がそう言って俺に提案したのは、陶器作りだった。

「陶器を割ったなら陶器で返すのが誠意、です！」

以下略

7: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/15(日) 23:34:27.12 ID:3mNd8tf+0
「私ね、アイドルにならないかって言われたよ」

私がそう話した時、おじいちゃんは厳しい顔をした。そして静かに反対された。
私は夜の縁側で、少しだけ前のことを思い出していた。
そのとき私は、すごく悲しかった。おじいちゃんの言う通りいろいろなものを見てたくさんの人と関わって、陶器だけじゃない自分を夢見て、

以下略

8: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/15(日) 23:55:47.83 ID:3mNd8tf+0
「できあがりましたよ。プロデューサさん」

肇がそう言って、俺の作った湯呑を手渡してくれる。

「……不格好だな」

以下略

9: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/16(月) 00:32:53.91 ID:gyypG8TC0
「おじいちゃん、プロデューサさんが話したい事があるって。聞いてあげて」

肇にお祖父さんを呼んでもらって、そこまでさせてしまうことに申し訳なく思いながらも俺は相変わらず寡黙な祖父の前に立っていた。
俺は深く頭を下げる。

以下略

10: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/16(月) 00:55:38.69 ID:gyypG8TC0
「プロデューサさん帰っちゃったね」

あの後、プロデューサさんは事務所で山積みになってるはずの仕事をこなすべく、急いで帰ってしまった。
だから、これはプロデューサさんがずっと先に知る事になるだろう話。

以下略

11: ◆yjyJD3LCYqLz[saga]
2014/06/16(月) 00:57:31.86 ID:gyypG8TC0
以上で完結です。
読んで頂いた方、ありがとうございました！

12: ◆yjyJD3LCYqLz[sage]
2014/06/16(月) 01:02:59.49 ID:gyypG8TC0
（あとがき）
これだけは言っておきたい！　肇ちゃん誕生日おめでとう。
本当は昨日中に言うはずだったけど……ごめんね。
それから、読んでくださった方もかなりの亀っぷりでしたが読んで頂いてありがとうございました。
執筆中は>>5さんのおかげでかなりモチベーション助けられました。感謝します。

以下略

13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 02:28:20.84 ID:N4gcDaeLo
おつ

14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 08:24:07.78 ID:bkoC6m/ao
乙！
肇ちゃんかわいい！

15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 08:36:43.68 ID:BKSq9E4io
よかった

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