過去ログ - 女子高生「た、助けて……」 リーマン「フヒヒ」モミモミ 男(やめたまえ!)
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7: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:36:42.09 ID:JRjiIxAJo
(止めさせなければ)


散り散りとなっていた思考がようやく纏まり、当然の結論に辿り着く。

以下略



8: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:37:31.10 ID:JRjiIxAJo
何しろ車内はこれだけ混んでいる。

前の人間とある程度密着してしまうことは避けられないし、腕だってそう自由には動かせない。

男の手は、その意志とは無関係に女生徒の臀部に押しつけられてしまい、男はただそこから脱しようとしているだけ、という可能性はないだろうか?
以下略



9: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:38:20.71 ID:JRjiIxAJo
(いや、それ以前にそもそもどうやって奴を告発するのだ?)


彼と男との間には、数人分の距離がある。

以下略



10: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:39:28.34 ID:JRjiIxAJo
彼が大声で男を告発すれば、当然、男はそれを否定し、彼に食ってかかるだろう。

その時に彼が頼れるのは、被害者である女生徒の証言だけだ。


以下略



11: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:47:52.54 ID:JRjiIxAJo
(もう少し、様子を見よう。そうだ、何とか彼らに近づくんだ)


本当に痴漢だと確信を持てるまで下手なことは出来ない。

以下略



12: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:48:49.09 ID:JRjiIxAJo
電車が止まり、ドアが開く。

パッと女生徒が飛び出して行った。

彼も、残された男の方を見ないようにしながら電車を降りる。
以下略



13: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:50:24.08 ID:JRjiIxAJo
彼は動けなかった。

女生徒の目の中に、確かに侮蔑の色を見て取ったからである。

この場合、彼女が本当に彼を侮蔑していたかどうかは関係ない。
以下略



14: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:51:25.64 ID:JRjiIxAJo
いつの間にか、ホームに残っているのは彼だけになり、他の乗客はみな階段を昇っている。

彼はその人混みに加わろうとした。

ほんの十数分前まで、あれほど憎んでいたはずの人混みが、今では懐かしく、安心感すら与えてくれた。
以下略



15: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:52:24.34 ID:JRjiIxAJo
しかし、またしても彼の歩みは止まる。

人混みと、彼との間に、大きな断崖が存在するのを発見したからであった。

先を急ぐ彼らの背中は、明確に彼のことを拒絶していた。
以下略



16: ◆ogbr65IgNI[saga]
2014/06/16(月) 17:53:05.40 ID:JRjiIxAJo
おわり
お付き合い頂きありがとうございました。


17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/16(月) 17:59:17.23 ID:ImjPweOg0


ところで続きを書きたいとは思わないか?


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