過去ログ - 真「恋する方法」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/16(月) 23:43:50.62 ID:4R+NdB7Xo

 友達の境界線を超えるという意味で、ボクは昔から女の子が好きだった。

 スポーツをしたり、遊んだりする仲間が男の子。その中で恋をするということはなかった。
 ……そういう関係だったからこそ、思考が男の子っぽくなっていったのかな、と思う。

「真ちゃん、何を読んでるの?」

「『恋する方法』って本」


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:44:28.48 ID:4R+NdB7Xo

「なんか、聞いたことあるなぁ」

「ほら、あずささんの主演映画の原作だよ。小説なんだ」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:45:08.14 ID:4R+NdB7Xo

 彼女が何気なく近づけてくる顔の、髪の毛の香りにドキドキした。

「読む?」

以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:46:00.74 ID:4R+NdB7Xo

 ――他の娘とはズレている、小さいようですごく大きい感覚の差が、ボクには窮屈に思えた。

 女の子は男の子を好きで、男の子は女の子を好きになる。
 それが”普通”に思えなくて、でも変わってると思われるのが嫌で、隠してきた。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/06/16(月) 23:46:10.89 ID:HAGP2GHl0
え?もしかして真ちゃんが王子になる感じですか?


6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:46:29.45 ID:4R+NdB7Xo

「読み終わったら、貸してくれる?」

「うん、いいよ」

以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:46:59.11 ID:4R+NdB7Xo

「……真、ちゃん」

「ん?」

以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:47:28.48 ID:4R+NdB7Xo

 ボクがきょとん、としている間に、雪歩が顔を真っ赤にして言った。

「プロデューサーに、告白……しようと、思って…………」

以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:48:03.71 ID:4R+NdB7Xo

 やっとの想いで声を出しても、名前を呼ぶぐらいしか出来ない。
 かすれている。たぶん、なんて言ったのかさえ伝わっていないはず。

「……真ちゃん?」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/06/16(月) 23:48:32.85 ID:4R+NdB7Xo

「いいんじゃないかな。プロデューサーもきっと喜ぶよ」

「そ、そうかな……なら、嬉しいけど」

以下略



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