過去ログ - 女「それでも、だよ」
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21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/06/17(火) 12:13:58.39 ID:RxR1ArUgO

私は男の話しを聞いた時、『可哀想』だと思った。

自分のことなんて全部忘れて、男が語った不幸に聞き入っていた。

頭の中には


『こんなに酷く悲しい話しがあるのか』『今はもう平気なんだろうか』『本当のお父さんは?』『妹さんは元気?』


こんな言葉ばかりが浮かんでた。

視線や陰口、纏わりつく噂。

男の語った不幸は、そんなものから私を解放してくれた。


本当に最低だ。


私は自分のことなんて忘れて、男を憐れんでいた。




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