20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/06/17(火) 03:33:26.00 ID:/eWvdN5Bo
「友達がいるんです。そして友達がいました。私には二人ともとても掛け替えのない存在。
でも一人が私達を裏切って、もう一人が彼女を殺してしまったんです。それはもしかしたら必
要なことだったかもしれないし、殺したのも殺されたのも私になってたかもしれないんです。
でも皆が後悔してるんです。なんでああなってしまったのか、どうして止められなかったのか。
皆思うところはあるはずなのに、また前のように集まって一緒にいることが私は怖いんです。
彼女はもういないのに。
私の大事な友達にはもう会えないのに、あの娘を殺した友達とあいつとあいつの好きな女の子と
昔のように一緒にいることが怖いんです。
許しちゃいけないことなんです、本当は。
でもわからないんです、だって苦しんで苦しんで一番苦しい思いをしているのも彼女なんです。
でももう五人じゃないんです、四人しかいないんです。
私達から大事な友達を奪ったのに、それでも受け入れないと耐えられないんです。
あいつが許したからって私が許せるわけじゃないんです。
忘れて笑うことは出来ないんです。
でも彼女だって大切な友達だから、苦しんでいるのがわかるんです。だから私にはわからなくて」
いつの間にか少女の目からは涙が零れだしていた。
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